実行委員長挨拶
第19回バイオ関連化学シンポジウム開催にあたって

第19回バイオ関連化学シンポジウム
実行委員長 沼田 圭司
京都大学大学院 工学研究科 材料化学専攻
高分子材料化学講座 生体材料化学分野
教授
2025年度の第19回バイオ関連化学シンポジウムは、京都大学桂キャンパスにて開催いたします。お世辞にも便利な場所とは言えませんが、日本のバイオ関連化学を盛り上げてきた歴代の研究室が運営されてきた地であり、多くのバイオ関連化学の研究者を育成した地でもあると理解しています。その代表的な存在でもある浜地格先生の研究室も鎮座し、多くのプロジェクトが推進されるとともに、多くの若手研究者の育成交流を促進してきました。浜地先生は2025年度末に定年を迎え、その節目の年として本年度は桂にて本シンポジウムを開催させて頂きます。本シンポジウムの招待講演は、上述の経緯から、浜地格先生にお願いしております。これまでバイオ関連化学を支えてきた研究者の皆様、これから開拓し、更に盛り上げていく研究者の皆様、多くの研究者の皆様の参加をお待ちしております。
本年度のシンポジウムでは、発表形式を少し変更しております。これまで3会場に分かれていた口頭発表会場を2つに集約し、これまで以上に、議論の活性化と多様化を図りました。他分野と比較しても急速に研究分野・トピックスの多様化が進むバイオ関連化学にとって、プラスの効果があると判断しております。この会場変更に伴いまして、各ランチョンセミナーの規模を拡大し、ランチタイムの有効利用を計画しております。桂キャンパス周辺のランチ状況が芳しくないことを逆手にとり、参加者の皆様に有益な情報提供の場となれば幸いです。
シンポジウムのクオリティ・魅力は、基本プログラムである一般講演および付随する質疑応答に依存すると個人的には思っています。口頭・ポスター問わず、多様な分野からの発表をお願い申し上げます。本シンポジウムが、皆様の実りある情報交換や交流の機会となるよう、実行委員会一同、最後まで尽力する所存です。緑豊かな桂にて、皆様のご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。