セッション詳細

ランチョンセミナー1「私たち医師はアルツハイマー病を正確に診断できていたのだろうかー実臨床から抗Aβ抗体薬時代の認知症診療を考えるー」

2025年11月21日(金) 12:00 〜 12:50
第1会場(朱鷺メッセ 2F メインホール)
座長:池内 健(新潟大学脳研究所 遺伝子機能解析学分野)
共催:エーザイ株式会社/バイオジェン・ジャパン株式会社

【概要】従来の認知症診療は,病歴聴取と問診・診察,認知機能検査,脳形態画像検査(ときに脳SPECT検査)によって診断を下してきた.しかし抗Aβ抗体薬の登場によって脳アミロイド病理の有無を確認できる現在,従来の認知症診療に齟齬はなかったのであろうかとの反省が浮かぶ.演者がアルツハイマー病と診断し3年間にわたって症状改善薬を使用してきた患者はアミロイドPET検査でアミロイド陰性であった.演者が非認知症と診断した患者は家族の強い希望でアミロイドPET検査を実施したところアミロイド陽性であった.これらの反省すべき多くの事例を通じて抗Aβ抗体薬時代における実臨床での認知症診療を演者なりに考えていきたい.