セッション詳細
[B5](シンポジウム)<富山企画>時間地理学の新潮流:富山市住民の日常生活行動分析
2025年11月2日(日) 9:00 〜 10:40
B会場(共通教育棟 C11番教室)
1970年にスウェーデンの地理学者トルステン・ヘーゲルストランドがその概念を提唱して以来、世界的に時間地理学の一大ブームが起きた。日本においても1980年代後半以降、時間地理学的な研究が進展してきたが、その後沈静化した。一方、世界的には21世紀になると、位置情報ビッグデータなどを用いた時間地理学のリバイバルが起こっており、現在ではグローバルな時間地理学の研究者ネットワークが構築されている。こうした状況を鑑みつつ、代表者らは富山市の住民の日常生活に対する時間地理学的研究を2022年以降実施してきた。本セッションではグローバルな時間地理学の研究動向について、2024年に富山市で開催した国際会議や関連研究に触れつつ、現在実施中の富山市における事例研究の一部などを紹介し、今後の日本における時間地理学の再興に向けた議論を行う。