セッション詳細

[SY08]シンポジウム08:在宅医療の死生学ー死では終わらない領域に目を向ける(大会長企画)

2026年7月4日(土) 10:45 〜 12:15
第1会場(札幌コンベンションセンター 大ホールC)
座長:井口 真紀子(医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック大崎)
大会長企画「ACP解体新書」の一環として、死生学の観点から死と生について考えることを目指す。意思決定の場面では個人の意思を中心に語られがちである。しかし、患者の生活の場に入り込み、本人だけでなく家族や地域まで視野に入れながら関わる在宅医療において、死とは個人の死では完結するものではなく、より広がりを持つ出来事として捉えられているのではないだろうか。人は一人の個人として生きる側面を持つと同時に、周囲との関係の中で生きる存在でもある。そのため、個人の死は残された人たちにも影響をおよぼし、残された人々は故人のいない世界を長い時間をかけながら再構築していくことになる。本企画では、こうした「死のひろがり」に、それぞれの仕方で関わる若手医師の実践を紹介する。さらに、死生学の第一人者である島薗進先生をお招きし、これらの実践を死生学的な視点から考察する機会としたい。

[SY08-1]遺族ケアの実践から考える「死で終わらない生」とACPの再解釈

細田 亮 (医療法人社団豊寿会 はもれびクリニック)
2008年4月 国立病院機構東京医療センター初期臨床研修医
2010年4月 国立病院機構東京医療センター血液内科
2015年4月 くぬぎ山ファミリークリニック院長
2021年11月 はもれびクリニック院長

[SY08-2]僧医が考える、今『ACP』に求められるもの~遺族へのアウトリーチ型のグリーフケアを通して~

田中 善啓 (医療法人善光会 田中医院)
2010年 京都府立医科大学卒業
2013年 京都第二赤十字病院 外科
2015年 京都府立医科大学付属病院 消化器外科 後期専攻医
2018年 田中医院院長就任
2019年 光明院住職就任 現在に至る

[SY08-3]在宅医療における終末期ケアの再考
―失いながら生きる私たちが、互いを支え合う場をどう育てるかー

光田 栄子 (かとう内科並木通り診療所)
2000年 岡山大学大学院障害児教育学専攻修士課程終了
2000-2005年 特別養護老人ホーム(介護士)勤務
2013年 岡山大学医学部医学科卒業
2013-2018年 諏訪中央病院初期研修・家庭医療プログラム専攻終了、緩和ケア科スタッフ
2019年- かとう内科並木通り診療所で勤務 現在副院長

[SY08-4]〈痛みとケア〉という視点からの在宅医療

島薗 進 (大正大学地域構想研究所)
1948年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授、上智大学大学院実践宗教学研究科教授、同大学グリーフケア研究所所長を務め、その間、シカゴ大学、ヴェネチア大学などで短期の客員教授を務める。現在、大正大学客員教授、龍谷大学客員教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員、曹洞宗総合研究所講師、NPO法人東京自由大学学長、東京大学名誉教授。著書に『現代宗教の可能性』『スピリチュアリティの興隆』『国家神道と日本人』『日本仏教の社会倫理』『戦後日本と国家神道』(岩波書店)、『教養としての神道』(東洋経済新報社)、『新宗教を問う』『宗教学の名著30』(筑摩書房)、『ポストモダンの新宗教』『精神世界のゆくえ』(法藏館)、『現代救済宗教論』(青弓社)、『明治大帝の誕生』(春秋社)、『宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ』『宗教のきほん なぜ「救い」を求めるのか』『死に向き合って生きる』『100分de名著 キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』』(NHK出版)、『日本人の死生観を読む』『ともに悲嘆を生きる』『死生観を問う』(朝日新聞出版)などがある。