講演情報

[S3-04]変形岩における混相組織再現のための人工鉱物多結晶体の変形実験

*高田 翔向1、平賀 岳彦1 (1. 東大地惑/地震研・院)
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キーワード:

相混合、プレート境界、フォルステライト、透輝石

プレートテクトニクスが地球でのみ起こる原因の解明には大極的には硬いリソスフェアがプレート境界で局所的に柔らかくなっていることが重要な鍵であると考えられる。細粒粒子が混合することにより柔らかい構造が形成することから、異相の混合プロセスを理解するための実験を行なった。
 本実験では上部マントルを模した物質として、フォルステライト95vol%とダイオプサイド5vol%の試料とダイオプサイド95vol%とフォルステライト5vol%の試料の2つの多結晶体試料を用いた。これらで拡散クリープ下のPure Shear実験を行い、実験後の試料の境界面付近を電子顕微鏡で観察したところ、境界付近でのマーカーの運動からフォルステライトとダイオプサイドがお互いの粒子間に入っていく様子が見られ、これは混合の始まりと考えられる。
 このプロセスの原因を粒子スイッチングによるものだと考え、
これらを既存の研究と比較し、議論を踏まえて評価をする。