講演情報
[1L10]カンボジアの縫製工場の女性若年労働者のエンパワメント・プロジェクト(初期調査結果)—SRHR領域の活動
*阿部 貴美子1 (1. 実践女子大学)
キーワード:
縫製工場女性労働者、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、ジェンダー、エンパワーメント、デュー・デリジェンス、カンボジア
【研究の背景およびリサーチクエスチョン】縫製工場の女性労働者のエンパワメントを図る国際協力が人権デュー・デリジェンスの取組の一環としても行われて来た。中でも、若年女性のセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)分野の活動は、SDG5(ジェンダー平等)とSDG3(UHC)につながり、重要性が高い。カンボジアでは縫製工場の労働者の多くが農村出身の若年女性である。その人数は大きいが、ジェンダーにより教育レベルは低く、国内移住者として、交差性の影響を受けていると見られる。彼女たち向けのエンパワーメント・プロジェクトにおけるSRHR領域の活動の推進に影響する要因を探った。
【資料・情報および分析方法】初期調査として、文献調査に加え、縫製工場の女性労働者にエンパワーメント・プロジェクトを行うNGO等と女性労働者のリーダーに現地で半構造インタビュー(N=10)。
【得られた知見】縫製工場の女性労働者向けのプロジェクトでは、先進国企業や援助国の資金により、PCスキル修得など様々な活動が実施されてきた。若年女性労働者は、自らの身体や健康、SRHRの知識が少ないが、SRHR領域の活動は、以前よりも規模が縮小していた。主な理由は、デュー・デリジェンスの取組の限界も含む、支援する側の選好や資金削減であった。ニーズのある活動のロールアウトを可能にする仕組みが必要である。(倫理的配慮等:インタビュー対象者に、研究目的、方法、自由意思による調査参加と、匿名性、個人情報の保護を伝達し、同意を得た。本格調査は、実践女子大学とカンボジア保健省のそれぞれの倫理審査委員会から承認済み。本研究はJSPS科研費 23K17139の助成を受けた。)
【資料・情報および分析方法】初期調査として、文献調査に加え、縫製工場の女性労働者にエンパワーメント・プロジェクトを行うNGO等と女性労働者のリーダーに現地で半構造インタビュー(N=10)。
【得られた知見】縫製工場の女性労働者向けのプロジェクトでは、先進国企業や援助国の資金により、PCスキル修得など様々な活動が実施されてきた。若年女性労働者は、自らの身体や健康、SRHRの知識が少ないが、SRHR領域の活動は、以前よりも規模が縮小していた。主な理由は、デュー・デリジェンスの取組の限界も含む、支援する側の選好や資金削減であった。ニーズのある活動のロールアウトを可能にする仕組みが必要である。(倫理的配慮等:インタビュー対象者に、研究目的、方法、自由意思による調査参加と、匿名性、個人情報の保護を伝達し、同意を得た。本格調査は、実践女子大学とカンボジア保健省のそれぞれの倫理審査委員会から承認済み。本研究はJSPS科研費 23K17139の助成を受けた。)
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