第56回(2025年度)日本看護学会学術集会

座長：井部 俊子（株式会社井部看護管理研究所代表／聖路加国際大学名誉教授）
講師：下田 彬（シビリンクプロジェクト）
共催：シビリンクプロジェクト

いま、全国の病院において看護師の不本意な離職やメンタル不調が起こり、多くの看護管理者が「人手不足で、現場がもたない」という課題を抱えています。
上記課題を解決するには、それらを引き起こす看護部組織の潜在課題を解決していく必要があります。その例として、スタッフの配置の最適化、スキル教育の適切な計画、人間関係の改善などが挙げられます。外科系病棟、内科系病棟、混合病棟、手術室、ICU、外来とそれぞれの部署で改善すべきポイントが異なることもあります。部署の師長・主任のタイプやマネジメントのうまさ、スタッフのコミュニケーション力、看護管理部の統括マネジメントのうまさにより、各部署の実態が決まり、それに基づいて不本意な離職・メンタル不調の発生・医療の質の低下が引き起こされたり、予防されたりしています。
このようなマネジメント・コミュニケーションは多分に個人の経験や勘によるという声もよく聞きます。
より多くの看護部がより安定して、上記を行えるようにするには、どうしたら良いのでしょうか。
本ランチョンセミナーでは、それらのポイントを挙げつつ、ITシステムの活用を交えながら、具体的な改善アプローチを考えます。管理者の勘や経験に依存しすぎない、より安定した看護マネジメントの未来像を、一緒に考えていただければ幸いです。