セッション詳細

【ランチョンセミナー6】中間管理職が拓く看護の未来:データと対話でつくる「現場力」の実践

2025年9月12日(金) 12:40 〜 13:40
第10会場
座長:志賀 卓弥(株式会社エピグノCMO/医師/東北大学大学院医学系研究科外‍科‍病‍態‍学‍講‍座‍麻酔科学・周術期医学分野/東北大学病院産学連携室副室長/東‍北‍大‍学‍客‍員‍准‍教‍授)
講師:藪 康人(株式会社シーユーシー・ホスピス代表取締役・運営本部本部長)
共催:株式会社エピグノ
医療が高度化する一方、現場は専門性の深化、限られた資源、そして患者・利用者からの高い期待に直面しています。この状況では、「迅速な状況把握と継続的な改善」が不可欠です。本セミナーでは、看護の中間管理職が組織の「現場力」を最大限に引き出す手法を考察します。遠藤功氏※提唱の「現場力」とは、「自ら課題を発見し解決する力」を指します。その実践には、まずスタッフのコンディションやモチベーションを見える化」し、現状を正確に把握することが不可欠です。例えば、シフト作成においては、過去の実績やスタッフの能力分析が重要になります。次に、データでは把握しきれないスタッフの「声」に耳を傾ける1対1の面談が極めて重要です。これは、スタッフ個々の課題や悩みを深く理解し、共に解決を促す強力な手段となります。当社の「現場力向上プロジェクト」では、医療安全文化の醸成や改善レポート導入を通じ、現場の「気づき」や「工夫」を組織全体で共有する仕組みを構築してまいりました。本講演では、中間管理職がデータ分析と1on1を効果的に活用し、組織の「現場力」を高めることで、スタッフの成長を促進し、ひいては患者・利用者への質の高いケア提供へと繋がる道筋を提示します。ご参加の皆様には、マネージャーとしての役割を再認識し、明日からの現場で実践できる具体的なヒントをお持ち帰りいただければ幸いです。
※遠藤功氏:(株)シナ・コーポレーション代表取締役。『新しい現場力』(2024)など著書多数。