セッション詳細

【ランチョンセミナー12】携帯電話の電磁波って危ないの?-WHOの見解を紹介します-

2025年9月13日(土) 12:20 〜 13:20
第9会場
座長:冨永 智博(一般財団法人電気安全環境研究所電磁界情報センター)
講師:大久保 千代次(一般財団法人電気安全環境研究所電磁界情報センター)
共催:一般財団法人電気安全環境研究所
近年、個人あるいは事業目的による電磁界(電磁波)発生源の増加やその形態の多様性には眼を見張るものがあるが、電気を使えば必ず電磁界が発生し、その健康影響に関する国民の不安は少なくない。1996年に開始した、WHOの国際電磁界プロジェクト(International EMF Project)は、静(0 Hz)、超低周波(>0-300 Hz)、中間周波(300 Hz-10 MHz)、高周波 (10 MHz-300 GHz)の各電磁界(EMF; electromagnetic fields)の健康リスク評価を行うことを目的としている。
 WHOはこれまでに、静電磁界および100kHzまでの低周波電磁界の健康リスク評価を終了し、高周波電磁界(電波)のリスク評価は、現在、実施中である。講演では、(1) 高周波電磁界ばく露の短期的な熱作用と長期的な健康影響の可能性に対するWHOの見解、(2) 携帯電話からの高周波電磁界ばく露のばく露防護の考え方、(3) 我が国の電波防護指針とICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の高周波電磁界のガイドライン、(4) 国民の電磁界へのリスク認知等について説明したい。