セッション詳細
【ランチョンセミナー14】看護業務における業務軽減を目指して
2025年9月14日(日) 12:20 〜 13:20
第2会場
座長:田中 智恵子(株式会社メディカルクリエイトコンサルタント/東京保健医療専門職大学特任教授)
講師:松永 希(香川労災病院/皮膚・排泄ケア特定認定看護師)
森 みさ子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院副院長/MBA/急性・重症患者看護専門看護師/CNA)
共催:株式会社大塚製薬工場
講師:松永 希(香川労災病院/皮膚・排泄ケア特定認定看護師)
森 みさ子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院副院長/MBA/急性・重症患者看護専門看護師/CNA)
共催:株式会社大塚製薬工場
①カテーテル関連尿路感染(CAUTI)は、医療現場において重要な課題であり、特にカテーテル留置期間の長期化がリスク因子として注目されている。当院では、LUTS(Lower Urinary Tract Symptoms)ケアチームを設立し、排尿障害を抱える患者の支援に取り組んでいる。適切な排尿ケアは不必要な膀胱留置カテーテルの早期抜去から始まるが、膀胱留置カテーテル抜去後に排出障害(尿閉、排尿困難)を来す患者が約80%を占め、介助導尿を必要とする。
介助導尿時には尿器の洗浄やディスポーザブル尿器の準備、保管場所の確保など、看護業務上の課題が伴う。そこで、当院では介助導尿の手法を見直し、必要な物品や看護業務にかかる時間を算出し、トータルコストを比較検討した。
この取り組みは、排尿障害を適切にアセスメントし、患者の排尿自立を支援することで、QOLの向上やCAUTIの予防につながることが期待される。さらに、患者の安全を守るだけでなく、「ヒト・モノにかかるコスト」の最適化と看護業務の効率化にも寄与できると考える。
②ICU患者の下痢は死亡率と関連し、急性期脳卒中患者のリハを中断する要因となり得る有害事象である。また、排泄ケアに関わる医療者にとっては、感染予防具にかかる費用、看護業務量増大などの負担が大きく、患者・医療者双方の視点で回避したい有害事象だといえる。慢性的な人員不足が続く医療業界において、下痢を減らし、状態の良い排便にコントロールすることは、看護職員を守るためにも重要な意味があると私は考えている。
今回のセッションでは、栄養管理と看護師の関係、当院の脳卒中急性期患者に対する栄養管理や、経管栄養プロトコール変更前後の下痢・嘔吐の発生頻度、おむつ交換に係る時間やコストを検討し、看護管理の視点で、[排便コントロールの価値]について持論を述べたい。
短い時間ではあるが、会場のみなさまとともに語り合えればと願う。
介助導尿時には尿器の洗浄やディスポーザブル尿器の準備、保管場所の確保など、看護業務上の課題が伴う。そこで、当院では介助導尿の手法を見直し、必要な物品や看護業務にかかる時間を算出し、トータルコストを比較検討した。
この取り組みは、排尿障害を適切にアセスメントし、患者の排尿自立を支援することで、QOLの向上やCAUTIの予防につながることが期待される。さらに、患者の安全を守るだけでなく、「ヒト・モノにかかるコスト」の最適化と看護業務の効率化にも寄与できると考える。
②ICU患者の下痢は死亡率と関連し、急性期脳卒中患者のリハを中断する要因となり得る有害事象である。また、排泄ケアに関わる医療者にとっては、感染予防具にかかる費用、看護業務量増大などの負担が大きく、患者・医療者双方の視点で回避したい有害事象だといえる。慢性的な人員不足が続く医療業界において、下痢を減らし、状態の良い排便にコントロールすることは、看護職員を守るためにも重要な意味があると私は考えている。
今回のセッションでは、栄養管理と看護師の関係、当院の脳卒中急性期患者に対する栄養管理や、経管栄養プロトコール変更前後の下痢・嘔吐の発生頻度、おむつ交換に係る時間やコストを検討し、看護管理の視点で、[排便コントロールの価値]について持論を述べたい。
短い時間ではあるが、会場のみなさまとともに語り合えればと願う。