セッション詳細
【都道府県看護協会公募企画6:静岡県】病院と在宅・地域をつなぐ訪問看護出向事業の成果と評価
2025年9月14日(日) 9:30 〜 10:30
第4会場
座長:松本 志保子(静岡県看護協会会長)
企画代表者:松井 順子(静岡県看護協会常務理事)
講師:松井 順子(静岡県看護協会常務理事)
佐々木 菜名代(浜松医科大学医学部附属病院看護部長)
尾田 優美子(訪問看護ステーション細江統括所長)
杉村 きよ美(静岡済生会総合病院看護部長)
企画代表者:松井 順子(静岡県看護協会常務理事)
講師:松井 順子(静岡県看護協会常務理事)
佐々木 菜名代(浜松医科大学医学部附属病院看護部長)
尾田 優美子(訪問看護ステーション細江統括所長)
杉村 きよ美(静岡済生会総合病院看護部長)
2018年に公益社団法人日本看護協会より「訪問看護出向事業ガイドライン」が公表された。この事業が、病院看護と在宅看護をつなぎ、地域包括ケアシステム構築に欠かすことができない事業であると確信し、本会で取り組むことを決定。静岡県の地域医療介護総合確保基金に事業を申請。2019年7月より、事業受託。静岡県看護協会に調整役(コーディネーター)を配置し、病院から3か月程度、訪問看護ステーションへ出向する「在籍出向型」事業を開始した。事業の目的は、病院から訪問看護ステーションへの一方向の出向ではなく、受け入れた訪問看護ステーションも病院への研修を組み入れ、病院の入退院調整機能強化と相互の業務理解を深めるとし、静岡県独自の事業も加えた。
事業を始めて6年が経過した。6年間で41の病院、53の訪問看護ステーションが参加し、静岡県全体へと拡がり、病院と地域の看看連携が進み、切れ目なく看護をつなぐ支援体制が構築できている。そこで、協会コーディネーターと出向元・出向先との事業の展開方法、効果的な出向者の選定、出向期間中のフォロー、出向後の病院内での役割行動など出向事業の成果を報告する。
また、2024年度は「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL®)」と診療報酬(退院前・後訪問指導料、介護支援連携指導料等)等を用いて出向事業の客観的な成果を可視化することを始めた。さらに、出向先の訪問看護師が病院の病棟カンファレンスへ定期的(1回/週程度)に出向くなど、地域の情報提供に努め、病棟の看護師と共に退院後の方向性を考える取り組みも始まっている。これにより病棟看護師の退院に向けての意識が変わり、「自宅退院は無理」から「本人・家族が望むことをどうすれば可能にできるか」と意識が変化している。出向事業が次なる展開となり、新たな取り組みを出向元の病院、出向先の訪問看護ステーションの報告も含め、出向事業のさらなる発展について議論を深めたい。
事業を始めて6年が経過した。6年間で41の病院、53の訪問看護ステーションが参加し、静岡県全体へと拡がり、病院と地域の看看連携が進み、切れ目なく看護をつなぐ支援体制が構築できている。そこで、協会コーディネーターと出向元・出向先との事業の展開方法、効果的な出向者の選定、出向期間中のフォロー、出向後の病院内での役割行動など出向事業の成果を報告する。
また、2024年度は「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL®)」と診療報酬(退院前・後訪問指導料、介護支援連携指導料等)等を用いて出向事業の客観的な成果を可視化することを始めた。さらに、出向先の訪問看護師が病院の病棟カンファレンスへ定期的(1回/週程度)に出向くなど、地域の情報提供に努め、病棟の看護師と共に退院後の方向性を考える取り組みも始まっている。これにより病棟看護師の退院に向けての意識が変わり、「自宅退院は無理」から「本人・家族が望むことをどうすれば可能にできるか」と意識が変化している。出向事業が次なる展開となり、新たな取り組みを出向元の病院、出向先の訪問看護ステーションの報告も含め、出向事業のさらなる発展について議論を深めたい。