講演情報
[19a-C501-6]磁場印加in-situ X線回折法によるDyBa2Cu3O7-δ 粉末の構造の検討
足立 伸太郎1、〇木村 史子1、堀井 滋1 (1.京都先端大)
キーワード:
磁気異方性,超伝導セラミックス,双晶構造
高い臨界温度を有する超伝導セラミックスであるDyBa2Cu3O7-δ(略Dy123、0≤δ≤1)はDy123相の合成後の酸素アニール(300 ~ 450℃)プロセスではδ ≈ 0の斜方晶となる。斜方晶のDy123はab面内に双晶構造を有する。正方晶から斜方晶に変化する際、 結晶はひずみエネルギーを最小化するように、 つまり、 a、b軸方向の長さの変化による結晶粒の変形がなるべく生じないように、 (110)面を双晶面として双晶構造を形成する。本研究では、冷却プロセスの異なるDy123及び酸素アニールしたDy123を用いて、その磁気異方性から試料の双晶構造の形成を検討したので、報告する。