講演情報

[19a-D903-8]電解めっき白金黒触媒を担持した3接合Ⅲ-V族太陽電池の水素生成効率改善

〇高田 悠史1、荒井 智博1、藤田 凌太朗1、渋谷 大河1、小宮山 大河1、内田 史朗1 (1.千葉工大)

キーワード:

人工光合成,水素生成

近年、多接合化合物太陽電池を用いた人工光合成による水素生成の研究が注目されている。本研究では、3接合太陽電池(InGaP/InGaAs/Ge)のグリッド電極に対して触媒として白金黒電解めっきを従来の定電流方式からパルス電流方式に変更することでめっき形状を改善し、水素生成効率を向上させることができたのでこれを報告する。定電流めっきとパルスめっき両方のサンプルの電極幅はほぼ同じ大きさであったが光照射時の生成電流は定電流サンプルの方がパルスサンプルよりも劣化が見られた。パルス電流を用いたサンプルの水素生成効率は9.7%と、定電流サンプルの8.5%を上回った。これはパルス電流によってめっき液中の拡散層の厚みに変化が生じ、めっき形状が変化した影響だと考えられる