講演情報
[19p-A201-7]単一構造単層カーボンナノチューブからの近赤外円偏光発光
〇蓬田 陽平1、F. L. Sebastian2、細川 裕矢1、N. F. Zorn2、S. Wieland2、柳 和宏1、J. Zaumseil2 (1.都立大理、2.ハイデルベルク大)
キーワード:
ナノチューブ,キラリティ,円偏光発光
円偏光発光(CPL)は、円偏光二色性(CD)と合わせて、キラル物質の基本的な光学応答である。CPLはその波長帯に依存して様々な応用があり、特に1000 nm以上の近赤外帯では、光暗号通信やバイオイメージング等への応用が期待される。単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は、近赤外発光を示す物質であり、エナンチオマーを有するカイラルチューブ構造をとる。最近では、分離技術の進展により、明確なCD を示す試料が得られるようになっている。一般的に、CPLとCDは相関することが知られており、CDを示すSWCNTはCPLも示すことが期待されるが、これまでにその報告はない。本研究では、エナンチオマー分離技術および発光デバイス作製技術を駆使して、CPL観察およびCPLデバイス実現を行う。