講演情報
[19p-A306-3]近赤外発光シンチレータの廃炉用放射線量率モニタリングシステムへの適用の検討
〇松倉 大佑1,2、黒澤 俊介2,3,4、山路 晃広2,3、大橋 雄二2,3、横田 有為2、鎌田 圭2,3、佐藤 浩樹2,3、吉野 将生2,3、花田 貴2、村上 力輝斗2、堀合 毅彦2,3、吉川 彰2,3,5、田中 浩基6、高田 卓志6 (1.東北大工学研究科、2.東北大金研、3.東北大 NICHe、4.大阪大レーザー研、5.C&A、6.京都大複合研)
キーワード:
単結晶シンチレータ,放射線検出器
福島第一原子力発電所の廃炉作業で用いる放射線モニタシステムには650 nm以上の発光波長を有するシンチレータが求められる。本研究では近赤外発光を示すNd添加Y3Al5O12単結晶を育成し、約880 nmの発光ピークを確認した。これを用いてモニタシステムの模擬実験を60Co線源照射施設にて行った結果、線量率ダイナミックレンジは約0.3-0.5 から 700 Gy/h以上となり、残光は線源移動の直後には最大信号強度の1%以下にまで減少した。