講演情報
[19p-A306-8]宇宙太陽電池放射線劣化予測モデル変位損傷量法を応用したCIGS太陽電池型線量計の放射線耐性の解明
〇奥野 泰希1、上川 由紀子2、今泉 充3、牧野 高紘4、佐藤 信浩5、陣場 優貴6、笠田 竜太6 (1.理研、2.産総研、3.三条市大、4.量研、5.京大、6.東北大)
キーワード:
太陽電池型線量計,CIGS太陽電池,変位損傷線量法
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉では、燃料格納容器内部の線量分布を測定するためのセンサーを開発する必要があり、センサの放射線耐性としてCo-60γ線1 MGyの指標が設定されている。本研究では、宇宙用太陽電池で構築されてきた放射線劣化予測モデルである変位損傷線量(DDD)法を応用した新しい太陽電池型線量計の劣化予測方法を構築することで、短時間の電子線照射による劣化挙動データからCIGS太陽電池型線量計のCo-60γ線環境中での放射線耐性に関して明らかにする。およそ2×1016 cm-2の1MeV電子線は、CIGSに対してCo-60γ線1 MGy で蓄積されるDDDと等価であることが計算により得られた。これより、CIGS太陽電池型線量計は、1Fに適応するための指標を満たしていることが示唆された。