講演情報

[20a-A303-8]32空間×100波長多重された光行列演算機

〇中島 光雅1、田仲 顕至1、井上 克馬2、中嶋 浩平2、橋本 俊和1 (1.NTT先端集積デバイス研、2.東大)

キーワード:

光コンピューティング,ニューロモルフィック,機械学習

近年、機械学習等に用いられる行列演算を光回路上で実行する光行列演算機(光VMM)が着目されている。光演算処理の主な利点は、空間・波長多重による並列的な計算処理にあり、大規模に波長・空間的に光フィルタを並列化することで、電子計算を上回る高速化・低電力化の可能性が報告されている。しかし、従来提案されているリング共振器等を用いた構成では、伝搬損失や製造難度の観点で大規模化が困難であり、8空間×8波長程度の多重数にとどまっていた。本稿では、光通信用途に発展した大規模光フィルタ技術を適用し、100空間×100波長規模にスケール可能な光VMMを提案・実証する。