講演情報
[20a-P04-1]SCF計算条件の最適化による密度汎関数法と構造緩和計算の高速化
〇大田 栄二1、石川 敦之2 (1.富士通、2.東工大)
キーワード:
密度汎関数法,構造緩和計算,自己無頓着
近年, Materials Informatics(MI)が世界的に進展している. MIは良質な材料データの蓄積が重要となり, 実験に加えて計算化学などによる効率的なデータ蓄積が期待される. 計算化学の主要な計算手法である密度汎関数法(Density Functional Theory, DFT)は, 既存の計算環境における大幅な計算効率の向上は困難であり, 計算化学の高速化にはプロセッサアーキテクチャ, 専用回路, 計算アルゴリズムの最適化を含めた検討が必要である. 本研究では, DFTの主要な計算コストの一つとなる自己無撞着(Self-Consistent Field, SCF)な計算において, SCF計算の繰返し回数を決定するSCF収束条件の最適化によるDFTと構造緩和計算の高速化手法を示す.