講演情報

[20p-B205-8]GHz バーストモードフェムト秒レーザーによりTi 表面に形成した2 次元表面微細周期構造の固体表面機能の検討

〇川端 祥太1,2、Sima Felix1,3、白 石1、小幡 孝太郎1、宮地 悟代2、杉岡 幸次1 (1.理研 光量子、2.東京農工大、3.Natl. Inst. for Laser, Plasma and Radiation Physics)

キーワード:

レーザー誘起表面周期構造 (LIPSS),GHzバーストモード,フェムト秒レーザー

我々は、GHz バーストパルスをSi やTi のレーザー誘起表面周期構造(Laser-Induced Periodic Surface Structure: LIPSS)形成に応用し、シングルパルスモードで形成される偏光方向に垂直なLIPSS に加えて平行な方向にも周期性を有する新しい2 次元(2D)LIPSS が形成されることを初めて見出した。Ti は生体親和性や適合性に優れることから医療用インプラントとして用いられているが、シングルパルスモードでLIPSS を形成したTi 表面では、細胞がnanogroove に沿って伸展し、未処理のTi 表面と比較して、接着性に優れることが報告されている。本研究では、2D-LIPSS を形成したTi 表面において細胞を培養し、その形態観察を行うことにより、細胞接着性における2D-LIPSS が提供する優位性および新規性について検討した。