講演情報

[20p-D903-2][講演奨励賞受賞記念講演] 有機ナノポーラスフレームワークの形成によるAu(111)表面電子状態の変化

〇馬上 怜奈1、山崎 弘人1、福島 優斗2、川口 海周2、森 亮2、近藤 猛2、原沢 あゆみ2、辛 埴3、金井 要1 (1.東理大理工、2.東大物性研、3.東大特別教授室)

キーワード:

ショックレー状態,角度分解光電子分光,低速電子回折

貴金属(111)表面に存在する二次元自由電子的なShockley状態は、規則的に吸着した原子や分子によって容易に変調を受ける。そこで、リング状の分子構造をもつ[8]cycloparaphenylene([8]CPP)が形成する有機ナノポーラスフレームワークがAu(111)表面電子状態に及ぼす影響について調査した。[8]CPPの吸着構造を低速電子回折(LEED)により確認した後、その吸着構造がShockley状態に及ぼす影響について詳細に調査するために、角度分解光電子分光(ARPES)にてエネルギーバンド分散の直接観測を行った。