講演情報

[20p-P01-8]Al添加リン酸塩ガラスからの放射線誘起発光による放射線リアルタイム計測

〇加田 渉1、織茂 颯汰1、天沼 竜輝1、大野 紗耶2、今田 聡恵2、進藤 僚太2、酒井 真理3、花泉 修1、稲葉 洋平2 (1.群馬大、2.東北大学、3.群馬大重粒子)

キーワード:

リン酸塩ガラス,リアルタイム計測

小型かつ簡便な3次元線量分布測定用線量計素子は、医療診断や治療用の各種放射線場において有効な技術となりうる。ラジオフォトルミネセンス(RPL)現象を利用した個人被ばく線量計素子として用いられるリン酸塩ガラスは信頼性の高い素子である反面、銀活性中心等のビルドアップ効果などにより、十分なその場計測の可能性を担保されるに至っていない。これまでに我々は、酸化ユーロピウム(Eu2O3)粉末他を導入したリン酸塩においてリアルタイム放射線計測の可能性を示した。しかしながら、銀活性中心の読出し波長への蛍光の重複が課題であった。他方で、リン酸塩ガラスにアルミニウム(Al)並びにスズ(Sn)を積極的に添加することで、300nm 以下の深紫外線のみにて白色発光を示すことが確認された。本発表では、このような蛍光を利用したリアルタイム計測デバイスの試作例と放射線照射下における測定結果を報告する。