講演情報
[21a-C301-2]機械学習を導入したリール式高速磁気顕微鏡観察による高温超伝導長尺テープ線材の電流阻害因子の解析
〇呉 澤宇1、Somjaijaroen Natthawirot1、今村 和孝1、東川 甲平1、木須 隆暢1 (1.九大院シス情)
キーワード:
物体検出,希土類系高温超伝導線材
希土類系(REBCO)高温超伝導材の応用における臨界電流(Ic)の空間均一性は実用性能を制限する重要な因子の一つである。我々は、リール式磁気顕微鏡観察[1]によって得られたテープ面内の磁化電流分布の結果に、深層学習による画像解析を適用して局所欠陥部位の自動検出を可能とすることで、200 m長級の市販REBCO線材において、一般的なIcの1次元分布の計測では検知出来ていない、局所不均一性が内包されていることを示した。しかしながら、局所的なIc低下領域のサイズや頻度等の統計事象については未だ十分に捉えきれていない。本研究では、これらの局所Jc低下部位について、物体検出モデルを新たに適用し、そのサイズ分布等に関する詳細な解析を行った。