講演情報

[21a-D903-8]アニール処理された MoO3膜を有するペロブスカイト太陽電池を用いた水素生成検討

〇藤田 凌太朗1、川鍋 凛1、菊池 優大1、久恒 圭人1、駒澤 雄飛1、宮島 晋介2、村上 拓郎3、古郷 敦史3、内田 史朗1 (1.千葉工大、2.東工大、3.産総研)

キーワード:

水素生成,ペロブスカイト太陽電池

近年、新たなエネルギー源として水素が注目されている。水分解セルに最適動作電圧を持つペロブスカイト(PVK)/Siタンデム太陽電池では、PVK側から太陽光を取り込む為、ITO等の透明導電膜が必要不可欠である。ITO成膜時のスパッタダメージへの保護膜として正孔輸送層上にMoO3などを成膜する必要があると考える。最終目標としてPVK/Siタンデム太陽電池を作製するが、前過程としてペロブスカイト太陽電池(PSC)にMoO3を成膜し、アニール処理等によりその保護膜としての機能性評価と疑似太陽光60分間照射による水素生成実験を行った。MoO3蒸着後の変換効率は非常に低いが、アニール処理を行うことで12.0%まで上昇した。また、本実験で得られた太陽光水素エネルギー変換効率STH(solar to hydrogen)は2.4%であった。