講演情報

[21p-A303-5]超フレキシブルエレクトロニクスを目指して

〇中村 雅一1、PANDEY Manish1、辨天 宏明1 (1.奈良先端大物質創成)

キーワード:

有機エレクトロニクス,フレキシブルデバイス,熱電変換

デバイスに極端なフレキシブル性が要求される場合、有機分子性固体は脆性破壊を起こしやすく、共有結合ネットワークが基本骨格となる無機固体はダングリングボンドや欠陥ができやすいという問題点がある。これに対して、カーボンナノチューブやポリマーなどの一次元材料は、分子としての機械的強度は一次元的共有結合によって確保される一方、隣接する分子間の結合はワンデルワールス力によるため、分子間のすべりによって応力を分散させることができ、強い曲げに対しても欠陥が発生しないという大きな利点を持っている。本講演では、超フレキシブルエレクトニクスを目指した、熱電、太陽電池、および、トランジスタ研究の例について報告する。