講演情報
[21p-P17-1]バックワードテラヘルツ波パラメトリック発振による極限長波長領域開拓の検討
〇縄田 耕二1 (1.東北工大)
キーワード:
テラヘルツ,非線形光学,レーザー
周期分極反転ニオブ酸リチウム(PPLN)結晶を用いたバックワードテラヘルツ波パラメトリック発振(BW-TPO)は光波から低周波テラヘルツ波を高効率に変換できる。PPLN結晶における位相整合条件を設計することで0.3 ~0.8 THz までのサブテラヘルツ波発生に成功してきた。結晶角度を回転させることにより同一結晶から広帯域にわたって周波数可変に発生できる。一方で、非線形光学波長変換において長波長領域は、結合係数の低下に伴って波長変換が困難であり、サブテラヘルツ波は極限長波長変換の最前線である。サブテラヘルツ波は、非破壊センシングなど様々な応用が期待されており、BW-TPOによって高出力発生できれば、小型で簡便な光源として有効である。本研究では、300 GHzから40 GHz (Ka-band)までの位相整合条件を計算し、励起光学条件と励起光源について検討した。