講演情報
[22a-A302-1]イオン液体物理リザバー素子における情報処理性能の電極面積依存性:
電極周辺領域のイオンの流れと溶液抵抗の影響
松尾 拓真1,2、米澤 雅陽1,2、久保 祐樹1,2、〇島 久2、内藤 泰久2、秋永 広幸2、伊藤 敏幸3、野上 敏材4、小林 正和5、木下 健太郎1 (1.東理大先進工、2.産総研、3.豊田理研、4.鳥取大工、5.長瀬産業)
キーワード:
物理リザバー計算,イオン液体,電気化学反応
イオン液体/電極界面の電気化学反応を利用した物理リザバーデバイスの計算性能の電極面積依存性を評価した。短期記憶タスクのメモリ容量が最大となる電極面積がある事が分かった。面積を減少させると溶液抵抗が低減し、入力信号の履歴に敏感なファラデー電流の成分を多く含む信号が得られるが、電極の縁の領域で過剰な電気化学反応が起こる効果で電流のばらつきが増えるため、これらが競合する事によるものと推察している。