講演情報
[22a-A601-8]非縮退光パラメトリック発振器の有効模型の摂動論的導出
〇山田 康博1、稲葉 謙介1 (1.NTT物性研)
キーワード:
光パラメトリック発振器,量子マスター方程式,射影演算子法
コヒーレントXYマシンにおいて多数の非縮退光パラメトリック発振器が使われているが、その理論解析には本質を取り出した単純な模型が必要になる。本発表では、非縮退光パラメトリック発振器における光モード間の相互作用を弱いと仮定し、射影演算子法に基づく摂動論を用いて、量子マスター方程式で記述されるモード数を減らした有効模型を導出した。特に、実験状況に近いポンプ光とアイドラー光の損失が大きいと仮定できる場合は、シグナル光に対する有効模型がScully-Lambによるレーザー理論に対応する有効リウビリアンを持つ量子マスター方程式で書けることが明らかになった。