講演情報

[22a-B203-8]多相均質化による銀リン化物Ag3SnP7へのキャリア注入

〇宮田 全展1、中村 太一1、竹田 大樹2、的場 彰成2、豊田 丈紫2、小矢野 幹夫1 (1.北陸先端大、2.石川県工業試験場)

キーワード:

リン化物,メカニカルアロイング,電子輸送特性

本研究では,メカニカルアロイングと通電加熱焼結を用いてAg3SnP7を主相とした合金相を得た.電気抵抗率ρの絶対値は,300 Kでは単相のAg3SnP7多結晶と比較して,数千分の1にまで減少し,かつSは約100 μVK-1と比較的大きな値を示し,熱電性能は大幅に向上した.当日は,Ag3SnP7にキャリアがドープされるメカニズムについて,実験と第一原理電子状態計算の結果を比較して考察する.