講演情報

[22p-A308-13]モアレ超格子バレーフォトニック結晶の数値解析

〇(M1)石井 佑樹1、陸 広泰2、岩本 敏2、太田 泰友1 (1.慶應理工、2.東大先端研)

キーワード:

バレーフォトニック結晶,モアレ超格子,ツイストロニクス

グラフェンや遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)などの層状物質は、ツイスト積層によりモアレ超格子を形成することで、電子バンド構造が変調され、新奇な物性が発現する。同系の光学アナログとして六方格子2次元フォトニック結晶(PhC)を利用した系では、特定のツイスト角で強い光局在が生じることを利用した微小共振器レーザーが実証されている。一方、TMDCを模したバレーPhCによるツイスト系では、単層PhCがK(K’)点においてバンドギャップを示すことに起因して、グラフェンを模した系よりも広いパラメータ範囲で光局在が期待できる。本研究では、バレーPhCを用いたモアレ超格子バレーPhCに対して数値計算を行った。その結果、フラットバンドの形成とそれに伴う光局在が起きることを確認したので報告する。