講演情報

[22p-A308-4]フォトニック結晶レーザーの発振状態制御のための面内温度分布制御機構の導入

〇小林 宇翔1、和泉 孝紀1、De Zoysa Menaka1、行舎 直起1、井上 卓也1、勝野 峻平1、吉田 昌宏1、石﨑 賢司1、初田 蘭子1、野田 進1 (1.京大院工)

キーワード:

フォトニック結晶レーザー,半導体レーザー

フォトニック結晶レーザー(PCSEL)は活性層近傍に設けた2次元フォトニック結晶の特異点(Γ点など)における共振効果を利用した大面積コヒーレント発振可能な新たな半導体レーザーである。これまで、我々は、PCSELに分割電極構造を導入し、電流注入分布を変化させ、発振状態の制御を行うとともに、機械学習や進化戦略(CMA-ES)を用いて、狙った発振状態を得ることが可能なスマートレーザーの実現に成功している。本報告では、電流分布の制御とは独立に、PCSEL共振器の屈折率分布を制御可能な、面内温度分布制御機構を導入することを提案し、実際に発振状態制御が可能であることを解析的に示す。また、温度制御機構を導入した初期デバイスを試作し、面内の温度分布が制御可能であることを確認したので報告する。