講演情報

[22p-C601-7]ジエチレングリコール溶媒中での量子ドットのリガンド交換

〇小安 智士1、池田 晴奈1、石垣 隆正1 (1.法政大生命)

キーワード:

量子ドット,リガンド交換,太陽電池

コロイド状量子ドットは分散安定性や粒子径制御を目的として長鎖リガンドに覆われた状態で合成される。量子ドットを太陽電池材料として利用する際には電荷移動効率を高めるために長鎖リガンドをメルカプトプロピオン酸(MPA)などの短鎖リガンドに置換(リガンド交換)する必要がある。ドデカンチオール(DDT)は量子ドットの合成によく使用されるリガンドだが、チオール基が量子ドット表面と強く結合しているため、従来の水/ヘキサン系ではリガンド交換が難しい。本研究ではDDTリガンドをMPAに置換するために水/ヘキサン系よりも沸点が高いテトラデカン/ジエチレングリコール(DEG)系を用いて高温でリガンド交換を行った。また、このリガンド交換反応において溶媒とリガンドの間でどのような反応が起きているのかを解析した。