講演情報

[23a-A307-1][分科内招待講演] Ir置換ペロブスカイトマンガン酸化物における高温超伝導の可能性

〇神永 健一1、丸山 伸伍1、松本 祐司1 (1.東北大院工)

キーワード:

超伝導,酸化物エレクロニクス,パルスレーザ堆積法

本研究では、5d系のIrでMnを一部置換した(La0.7Sr0.3)(Mn,Ir)O3 (LSMIO)薄膜において超伝導的挙動を見出したので報告する。Ir濃度に応じてTcが変化し、Ir濃度約10%で最大Tc = 125 Kに達する。最近、PrやNdでも超伝導的挙動が発現した。LSMIOは立方晶系かつMn 3d-Ir 5dのヘテロd電子系である点で、既存の高温超伝導体と異なる特徴を有する。本研究を契機に、酸化物エレクトロニクス分野で「ヘテロd電子系」という新たな学際フロンティアを展開できる可能性がある。