講演情報
[23a-A307-3]トポケミカル還元温度の調整による無限層ニッケル酸化物の超伝導特性の向上
〇長田 礎1、藤原 宏平1、野島 勉1、塚﨑 敦1 (1.東北大金研)
キーワード:
ニッケル酸化物,超伝導,トポケミカル還元
無限層ニッケル酸化物における超伝導の発見以降、代表的な非従来型超伝導体である銅酸化物との類似性や特異性の観点からその超伝導発現機構が検討されている。トポケミカル還元反応を適用してしか得られない無限層ニッケル酸化物においては適用可能な実験手法が制約される。本研究では、前駆体ペロブスカイト相のNiO6八面体から頂点酸素を選択的に脱離するトポケミカル還元反応に着目して還元温度を調整した結果、La1-xSrxNiO2の超伝導特性を大幅に向上することに成功した。本発表では、La1-xSrxNiO2薄膜のトポケミカル還元反応における結晶構造および輸送特性の変化についても議論する。