講演情報
[23a-A601-5]量子増強誘導ラマン散乱顕微法のためのバランスド光検出器の開発
〇(P)小口 研一1、徐 自聡1、田口 富隆1、佐野 由季1、似内 渉1、小関 泰之1 (1.東大院工)
キーワード:
誘導ラマン散乱,パルス・スクイージング,光検出器
誘導ラマン散乱(SRS)顕微法は分子振動を高感度にイメージングできる手法であるが、その信号雑音比は標準量子限界(ショット雑音限界)によって制限されてしまう。更なる高感度化を実現するためにスクイーズド光を用いた量子増強(QE-)SRS顕微法が報告されている。我々は高い光強度でQE-SRS顕微法を実現するために、量子増強バランスド検出法に基づくSRS顕微法の開発を進めており、そのためのバランスド光検出器(BPD)を開発してきた。本講演では新たに開発したBPDとそれを用いたスクイージング実験の結果について報告する。