講演情報
[23p-A309-5]ダイヤモンドカイラル光導波路構造の検討
〇高田 晃佑1、勝見 亮太1、八井 崇1 (1.豊橋技科大)
キーワード:
ダイヤモンド,NVセンタ,カイラル導波路
単結晶ダイヤモンド中における単一の窒素-空孔(NV)センタは、量子情報処理や量子センシングといった幅広い量子分野で研究開発が進められている。とりわけ微小領域における高感度な磁場測定に用いられ、生化学や物性物理などの分野で応用が展開されている。その測定原理は、磁場に応じて変動するNVセンタのスピン状態を発光量の大小(コントラスト)として読み出すものであるが、同物理量はNVセンタの特性により決まるため制御が困難であり、計測感度を大きく律速している。そこで我々は、NVセンタの状態遷移における円偏光選択則に着目し、放出されるフォトンの円偏光状態に応じて光伝搬方向を制御可能なカイラル導波路を基調とした、コントラストの飛躍的向上が可能なデバイス構造を提案・設計したので報告する。