講演情報

[23p-A601-3]差動位相シフト量子デジタル署名の拡張性

〇井上 恭1、本庄 利守2 (1.阪大工、2.NTT物性基礎研)

キーワード:

量子通信,量子デジタル署名,差動位相シフト

量子デジタル署名(QDS)は、署名鍵付きデータの送信元が事前の認証鍵配布者と同一であることを量子技術に基づいて認証するシステムであり、署名鍵と認証鍵が整合していれば正規のデータと認定される。これに関し我々は、差動位相シフト(DPS)QDS方式を提案した。この方式は、従来QDS方式に比べて認証鍵配布手順が簡便、という特徴を有する。本研究では、DPS-QDSシステムが収容可能な受信者数について検討し、100km伝送システムにおいて数百程度の受信者が収容可能であることを示した。