講演情報

[23p-B204-1]中赤外パルスを用いた光波駆動型走査トンネル顕微鏡の開発

〇嵐田 雄介1、茂木 裕幸1、梅田 直輝1、高松 暉1、石川 雅士1、畑中 陽1、吉田 昭二1、武内 修1、重川 秀実1 (1.筑波大数理)

キーワード:

走査トンネル顕微鏡法,中赤外パルス,遷移金属ダイカルコゲナイド

物性の素励起を原子スケールで理解するために光の電場により走査型トンネル顕微鏡STMを駆動する試みが行われている。これまでテラヘルツ波を用いることで1ピコ秒程度のダイナミクスが観察されてきた。我々は非平衡電子系の物性解明を目的とし1サイクル以下の中赤外パルスを利用することで時間分解能29 fsの光波駆動STMの開発に成功したこと、および層状半導体MoTe2における光励起由来のバンドギャップ収縮の観察について報告する。