講演情報
[23p-12G-12]光電子スペクトルの面積比を用いた表面温度測定
〇木下 郁雄1、石井 順太郎2 (1.横浜立大、2.産総研)
キーワード:
熱力学温度計測,光電子分光,フェルミ・ディラック分布
固体の電子エネルギー分布は熱力学温度を変数にもつフェルミ・ディラック分布で表される。紫外光電子分光法を用いて、電子エネルギー分布を測定することで、原理的に熱力学温度が決まることは知れているが、本研究では、Au(110)表面のフェルミ準位近傍の光電子スペクトルを室温、液体窒素冷却温度、液体ヘリウム冷却温度の3温度領域で測定し、スペクトルの面積比から、1K未満の高精度な温度測定が可能となった。