講演情報

[23p-12M-7]ハイスループットマイクロガラス溶融システムによるZrO2添加R2O–CaO–SiO2ガラス(R=Na,K)の構造解析

大澤 徹平1、〇岸 哲生1、富田 夏奈1、矢野 哲司1 (1.東京工業大学)

キーワード:

X線吸収微細構造,ラマン分光,シリケートガラス

本研究では、ハイスループットマイクロ溶融システムを用いてNa2O-CaO-SiO2(NCS)系およびK2O-CaO-SiO2(KCS)系におけるガラス構造に及ぼすZrO2添加の影響を調査した。NCSではZrO2が16mol%まで、KCSでは13mol%まで透明な試料が得られたが、それ以上の濃度では不透明となった。ラマンスペクトルでは、1-2 mol%のZrO2で980 cm-1付近に明瞭なSi-O-Zrピークが見られ、ZrO2濃度の増加とともにその強度が増加した。NCSはKCSと比較して、ZrO2添加によるガラスネットワーク構造の変化が緩やかであり、ZrO2の溶解度が大きいことを示している。