講演情報

[23p-1BC-11]ベンゾフラン誘導体結晶から成る高発光性柔軟性光導波路

〇松尾 匠1、林 正太郎1 (1.高知工大)

キーワード:

柔軟性有機結晶,ベンゾフラン,結晶エンジニアリング

π共役系分子から成る高発光性柔軟性有機単結晶はフレキシブル光導波路などの有機フォトニクスへの展開が期待される. このような柔軟性は平面性を有する分子のπ平面がface-to-faceパッキングしているところに応力負荷を加えた際にπ平面がわずかにずれながらも結晶骨格を維持することに起因する. しかしこのパッキングモチーフは分子間π軌道が重なることでエキシマー形成しやすく, 蛍光量子収率(ΦPL)が低い.これを解消すべく我々は既知の柔軟性有機結晶として知られるチオフェン部位を有する分子をモデルとして, チオフェンをベンゾフランに変更した分子をデザインすることによってΦPLが50%を超える柔軟性分子結晶を初めて見出した.