講演情報

[23p-31B-11]希薄NbドープWSe2 FETにおける層数減少に伴うp+からn型への遷移

〇金橋 魁利1、西村 知紀1、上野 啓司2、長汐 晃輔1 (1.東大マテ工、2.埼玉大理工)

キーワード:

二次元材料,電界効果トランジスタ,遷移金属ダイカルコゲナイド

元素置換した遷移金属ダイカルコゲナイドのキャリア極性は,①カルコゲン欠陥密度,②アクセプター準位,③コンタクト電極の仕事関数で決定される.意図的な電子注入のために,低仕事関数のBiを電極としたNbドープWSe2 FETを作製したところ,バルクはp+型特性を示す一方,薄層試料は電子ドープによるドレイン電流の立ち上がりを示した.WSe2のSe欠陥が比較的少ないことを考慮すると,NbドープWSe2 FETでは③の影響が強く示唆される.