講演情報

[23p-31B-13]スプリットゲート構造によるバレー流の量子化現象の観測

〇高橋 慶1、中山 祐輔1、バード ジョナサン1,2、渡邊 賢治3、谷口 尚3、柯 梦南1、青木 伸之1 (1.千葉大物質、2.バッファロー大、3.物材機構)

キーワード:

二次元半導体,バレーホール効果,量子ポイントコンタクト

二次元半導体である遷移金属ダイカルコゲナイドは、その単層では結晶構造の空間反転対称性が破れていることからキャリアはベリー曲率を持ち、2つのバレーのキャリアは互いに逆方向に軌道が曲がる。この現象をバレーホール効果といい、正味の電荷の流れを伴わないバレーの流れ(バレー流)が生じる。我々は、単層MoS2のバレー流に対してスプリットゲート構造を入れることで、バレー流の量子化を試みている。