講演情報
[9a-S101-2]半導体産業の利益率はどうして高いのか? 自動車産業と比較してみる
〇近藤 誠一1 (1.株式会社レゾナック)
キーワード:
半導体産業、営業利益率、自動車産業
半導体産業の営業利益率はデバイスメーカのみならず、装置・材料メーカも含めて非常に高いことは一般によく知られている。特に半導体前工程に関わっている企業や事業部門では20%以上の営業利益率を達成していることが多く、好景気では30〜60%にもなる場合がある。一方、自動車産業は一般的に10%以下であることが多く、部品・材料メーカに至るまで同様である。これは企業ごとの違いや時期に依存することはあっても、それが主たる理由ではなく、産業構造の違いによるもの、すなわち生産効率の違いによるものであることを指摘し、利益率を上げる本質は何であるかを様々な産業で高利益率を達成している企業や業種を例に議論する。