公開シンポジウム

公開シンポジウム
日本の食文化を世界へ、そして未来へ
~飼料生産から食卓まで、和牛ブランドを支える技術革新~

日  時:2026年9月17日(木)14:30 ~ 17:30
会  場:宮崎大学農学部L204講義室(第Ⅳ会場)
                   ※オンラインとのハイブリッド開催
主  催:公益社団法人日本畜産学会、日本学術会議食料科学委員会畜産学分科会
協  賛:公益財団法人伊藤記念財団 
申込方法:会場にて参加される方は申込不要
主  旨:
近年、我が国の畜産業は資源高や環境負荷低減、担い手不足など多くの課題に直面しています。その中で世界的な需要が高まる「和牛」は、日本の食文化を象徴するブランドとして高い評価を得ており、その価値を次代へ継承するには、生産性と持続可能性を両立する技術革新が不可欠です。
その基盤となるのが、飼料資源の有効活用と飼料利用性の向上です。限られた飼料資源を効率的に利用することは、生産コストの低減や収益性向上に加え、輸入飼料への依存軽減や環境負荷低減にもつながります。近年では、ゲノム育種、ルーメン微生物研究、AI・IoTを活用したスマート畜産技術などの発展により、飼料利用性向上への新たな展開が期待されています。また、国産飼料や食品副産物の活用による地域資源循環型の生産体系も、持続可能な和牛生産を支える重要な戦略です。
あわせて、生産技術に裏打ちされた品質を流通・販売戦略へ結びつけることも肝要です。地域ブランドの戦略的な展開に加え、枝肉画像解析などのデジタル技術で肉質評価を科学的に「見える化」し、生産者の努力と品質を客観的な根拠に基づいて国内外へ発信することで、ブランド価値はさらに高まります
本シンポジウムでは、「持続可能な畜産」「技術革新」「ブランド価値創出」を主軸に、飼料生産から食卓に至る和牛バリューチェーンを俯瞰します。最新の研究成果と現場の実践事例を通じ、生産者・研究者・行政・関連産業が連携し、世界に誇る和牛の未来と持続可能な畜産の展望について議論を深めます。

プログラム:
      司会:井戸田 幸子(宮崎大学農学部教授)

14:30-14:35  開会の挨拶 
      菊地 和弘(日本学術会議第二部連携会員/公益社団法人日本畜産学会理事長/北里大学獣医学部教授)

第1部:飼料利用性:持続可能な和牛生産を目指して

      座長:西村 慶子(宮崎大学農学部准教授)

14:35-15:00 「あなたの研究はどこで活きるか:畜産分野の政策課題と研究資金」   
      西尾 元秀(農林水産省技術会議事務局・畜産局畜産振興課 研究専門官) 

15:00-15:35 「肉用牛の飼料利用性改良をめぐる研究動向と今後の展開」   
      竹田 将悠規(東北大学大学院農学研究科・農学部助教)

15:35-16:10 「飼料資源の有効活用による持続可能な和牛生産」
      神谷 充(農研機構 畜産研究部門 那須塩原研究拠点 牛精密管理研究領域  牛栄養代謝グループ上級研究員)

16:10-16:20 休憩

第 2 部:和牛の国際展開:世界市場に挑む日本の畜産

      座長:河原 聡(宮崎大学農学部教授)

16:20-16:45 「県産牛肉の販路拡大に向けた取組」
      西 洋平(宮崎県農政水産部 畜産局畜産振興課 肉用牛振興担当主査)

16:45-17:20 「枝肉画像解析による和牛肉質評価の高度化とブランド価値創出」   
      口田 圭吾(帯広畜産大学畜産学部教授)

17:20     閉会の挨拶 
      木村 直子(日本学術会議第二部会員/山形大学大学院農学研究科教授/岩手大学大学院連合農学研究科教授)

※本シンポジウムは、公益財団法人伊藤記念財団の助成を受けて行われます。