セッション詳細

[MT]脳性麻痺のある人への歯科診療を支える知恵と工夫
〜現場の声と文献に基づく実践的ヒント〜

2025年11月1日(土) 14:55 〜 15:55
C会場(3階イベントホール)
座長:髙橋 温(医療技術推進検討委員会、東北大学病院 障がい者歯科治療部)
当委員会の目的の一つは、患者の障害特性により歯科処置や口腔衛生管理が困難な場合に、安全で安心でき、なるべく質の高い歯科医療を提供できるように、適切な歯科処置の選択、歯科保健指導、対応や工夫について望ましい手法や考え方を示すことです。2024年度に新設された当委員会ですが、最初は「脳性麻痺児・者への歯科治療」に関する困難性や対応の工夫について検討することにしました。脳性麻痺がある場合、どのような困難が想定されるかは会員の皆様は既に熟知していることと思います。そのうえで、実際の臨床で遭遇する様々な困難にどのように対応してきたのか、理想的に解決できない場合はどのような考え方で次善策をとったのかという「現場の声」をアンケートにより集約しました。これらは、今までそれぞれの会員が相当な努力と時間をかけて試行錯誤し、実務を通じて得られたものであり、極めて貴重な知見です。本委員会企画では、これらの調査結果をご報告するとともに、寄せられたご意見と脳性麻痺の歯科治療に関する過去の文献から得られた知見を整理し、臨床で直面する様々な課題に対処する考え方を共有し議論していきたいと考えています。本企画が、会員の皆様の日常臨床における課題解決の一助となり、なるべく質の高い歯科医療の提供と、それを通じて脳性麻痺のある方々の口腔保健の向上へ少しでも寄与できれば幸いです。

[MT]脳性麻痺のある人への歯科診療を支える知恵と工夫
〜現場の声と文献に基づく実践的ヒント〜

小松 知子1,2, 尾田 友紀1,3 (1.医療技術推進検討委員会、2.神奈川歯科大学 全身管理歯科学講座 障害者歯科学分野、3.広島口腔保健センター)
〇KOMATSU TOMOKO, Committee for the Promotion of Medical Technology, Kanagawa Dental University, Kanagawa, Japan
〇ODA YUKI, Committee for the Promotion of Medical Technology, Hiroshima Oral Health Care Center, Hiroshima, Japan