講演情報

[2I-06]新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大下における学生の生活課題に関する研究

〇篠原 久枝1 (1. 宮崎大)
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キーワード:

新型コロナウイルス感染症、大学生、生活課題、ストレス、食行動

目的:2020年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行は、人々の生活に大きな変革をもたらした。学生生活においても遠隔授業の導入やサークル活動、アルバイトの制限などが余儀なくされた。そこで本研究では、感染拡大2 年目において、M大学生のCOVID-19に関する知識や、コロナ禍における心身の状態、生活習慣・食行動などの実態を把握し、その改善策を探ることを目的とした。
方法:2021年10月~2022年1月に、コロナ禍の生活課題に関するアンケート調査をWebclass を活用して実施した。本研究の対象者数は、コロナ関連調査はのべ261 人(男子141 人、女子120 人)、生活関連査はのべ255 人(男子132 人、女子123 人)であった。併せて一部学生においてBDHQによる食事調査や皮膚カロテノイドレベルの測定も行った。 
結果:感染予防に関する知識は概ね良好であった。感染拡大によって生じた学生生活への不安は、行動制限や感染の収束が見えないことが多かった。生活費やアルバイトの減少などの経済面の不安や、生活が不規則になることや運動不足など生活面の不安が続いた。遠隔授業時にはインターネットの使用時間が増加していた。第6波となった1 月末には、 K6 得点が軽いうつと判断される5 点以上の者が増加傾向にあり、本学部においても健康面、生活面、精神面の支援が必要で有ることが示唆された。