講演情報
[2I-08]美術館・博物館が取り組む高齢者と子どもが参加する活動を世代間交流から考える―日本と欧米の比較を通してー
〇佐々木 剛1、草野 篤子2 (1. 星槎大学、2. 白梅学園大学)
キーワード:
美術館・博物館、ボランティア、世代間交流、社会・文化的地域資源
【目的】 本研究は、日本国内にある美術館・博物館で特徴のある活動を実施している活動の中から、高齢者による異世代、特に子どもとのコミュニケーションや、参加者の知見や経験を語り伝える場の設定等、その取組みを世代間交流研究の視座から探る。
【方法】 文化庁が公表する「美術館・博物館の特徴的な取組に関する調査事業」を基に、日本国内にある美術館・博物館が行っている異世代・多世代間交流を、世代間交流の観点から分析し、その取組や考え方を欧米の活動例と比較する。
【結果】 日本の「美術館・博物館の特徴的な取組に関する調査事業」の報告によると、そこには22の活動が示されている。このうち、異世代の交流を積極的に図ったものや、参加高齢者等との相互交流による成果があったとされる事例は11あった。
【考察】 今回取り上げる日本国内の美術館・博物館が進める特徴的な取組は、これまでの日常的な美術館・博物館の展示や作品の紹介から一歩進んで、社会・文化的に地域に役立つことや異世代との人々の交流を目指している。欧米の美術館や博物館では、高齢者と子どもが積極的に交流する例が紹介されているが、日本の場合、まだ、施設内の友の会やボランティアの育成という実践が多い。その意味では、美術館・博物館での世代間交流は、多世代の参加と相互互恵や高齢者の認知予防としての可能性があるものの、工夫が必要であると言える。
【方法】 文化庁が公表する「美術館・博物館の特徴的な取組に関する調査事業」を基に、日本国内にある美術館・博物館が行っている異世代・多世代間交流を、世代間交流の観点から分析し、その取組や考え方を欧米の活動例と比較する。
【結果】 日本の「美術館・博物館の特徴的な取組に関する調査事業」の報告によると、そこには22の活動が示されている。このうち、異世代の交流を積極的に図ったものや、参加高齢者等との相互交流による成果があったとされる事例は11あった。
【考察】 今回取り上げる日本国内の美術館・博物館が進める特徴的な取組は、これまでの日常的な美術館・博物館の展示や作品の紹介から一歩進んで、社会・文化的に地域に役立つことや異世代との人々の交流を目指している。欧米の美術館や博物館では、高齢者と子どもが積極的に交流する例が紹介されているが、日本の場合、まだ、施設内の友の会やボランティアの育成という実践が多い。その意味では、美術館・博物館での世代間交流は、多世代の参加と相互互恵や高齢者の認知予防としての可能性があるものの、工夫が必要であると言える。