講演情報

[2J-01]生活を総合的に考えるカード教材の試作

〇奥井 一幾1、宮﨑 陽子2、花輪 由樹3、星野 亜由美4、谷 昌之5、大本 久美子6、岸本 幸臣2、小倉 育代6、中西 眞弓7、表 真美8、司馬 麻未9、吉井 美奈子10 (1. 神戸松蔭女子学院大、2. 羽衣国際大、3. 金沢大、4. 兵庫教育大、5. 大阪府立天王寺高校、6. 大阪教育大、7. 甲南女大、8. 京都女大、9. 関西学院大、10. 武庫川女大)
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キーワード:

家政学広報、カード教材、家政教育、家庭科

【目的】本研究は、家政学広報の一環として身近な生活に必要な事柄をまとめたカード教材 (関西家政学原論研究会2021~)のデザインなどの改良に向けて、試行授業を実施し生徒から感想を得ることを目指した。【方法】カードはプロのデザイナーに依頼したものを用いた。実践は2022年11月11日、兵庫県立の高校(普通科・2年生23名)における総合的な探究の時間(50分)で行い、アンケート調査を実施した。【結果】試行授業は「一人暮らしに必要な生活スキルを考える」をテーマに、冒頭、家政学について簡単に紹介した。次に、カード教材を用い、グループで生活スキルについて優先順位づけの作業を行った。最後に生活を総合的に捉える視点や、マネジメントの重要性を説明した。事後アンケート(有効回答数n=23)では、「カード教材があることで話し合いが進めやすくなった(22名)」「カード教材のデザインから家政学という学問に親しみを感じた(20名)」などの回答を得た。一方、「今回の授業を受けて家政学という学問に興味がわいた」は15名に留まった。今後は、カード教材の改良を試みるほか、家政学の広報の観点で見直し、家政学と家庭科教育の橋渡しとなる役割・活動を継続していきたい。なお、本研究は家政学原論部会2022年度活動助成金を得て行われた研究成果の一部である。