講演情報
[2J-02]家政学の広報活動としての「家政学バンダナ」の可能性IFHE2022での家政学関係者への試行的調査より
〇花輪 由樹1、吉井 美奈子2、表 真美3、星野 亜由美4、宮﨑 陽子5、奥井 一幾6、岸本 幸臣5、小倉 育代7、中西 眞弓8、大本 久美子7 (1. 金沢大、2. 武庫川女子大、3. 京都女子大、4. 兵庫教育大、5. 羽衣国際大、6. 神戸松蔭女子学院大、7. 大阪教育大、8. 甲南女子大)
キーワード:
家政学広報、広報ツール、家政学バンダナ、IFHE、国際調査
【目的】本研究は、関西家政学原論研究会が作成した「家政学バンダナ」(以下バンダナ)の国外での評価検討を目的とした。バンダナは、「生活主体」が「生活対象」を家政学の視点から「マネジメント」する「人間生活の構造」が、イラストと英語で表現されている。【方法】IFHE 2022年アトランタ大会にて世界の家政学関係者50名に、バンダナを配布して試行的アンケートを実施した(回収率:32%)。質問は(1)基本属性 (2)自国の家政学広報の実態 (3)家政学バンダナについての3点である。【結果】回答は7ケ国16名より得られた。家政学が「世間におおむね知られている」国は62.5%だが、その広報活動は「熱心ではない」(50.0%)「とても熱心」(12.5%)と国毎に差がみられた。バンダナの印象は「極めてよい」(56.3%)「とてもよい」(31.3%)であり、バンダナによる家政学の理解促進は「強く賛成」(68.8%)「おおむね賛成」(31.3%)が多数を占めた。バンダナの活用可能性は、「若い人とつながるための素敵な方法」「学生への講義や広報活動に活用」等の意見が挙げられた。一方、課題には「最初は小さな子どもや赤ちゃん向けだと思った」「女性向けの印象」「安全性の表記の位置」「人生の時間軸の表現の追記」等の意見も提示された。親しみやすく伝わりやすい家政学のデザインを目指して、表現方法とその活用方法の検討が今後も求められる。