講演情報
[2J-04]中学校「技術・家庭」家庭分野における将来展望に関する研究−「花王ミライフスタイル年表」を活用した授業実践を通して−
〇宮川 駿1、秋田 千恵2、白井 寛子1、鈴木 明子1 (1. 広島大、2. 花王(株))
キーワード:
中学校、家庭分野、将来展望、授業実践、未来予測、技術革新
目的
中学校学習指導要領(2017)家庭分野では,よりよい生活の実現に向けた資質・能力の育成のために「これからの生活を展望して課題を解決する力を養う」ことが期待されている。これまで,鎌田ら(2013)によって高等学校家庭科における将来展望の研究は行われているが,キャリア教育の手引き(文科省:2011)では,中学校でも「よりよい生活や生き方等を目指して課題を見出す」必要性に触れており,その課題に取り組む意義があると考えられる。本研究では,中学校家庭分野において,未来の生活を描いた「花王ミライフスタイル年表」(花王(株):2020)を活用した授業が,よりよい生活の実現に向けてどのように思考を深めることができるか検証することを目的とした。
方法
広島県私立N中学校2年生,6クラス209名を対象に,2022年10月に実施した。計2時間で授業を実施し,ワークシートの記述分析によって評価した。評価規準は,個人及び社会の視点でこれからの生活の展望を考え,自分事として未来の生活を捉えることができているか等であった。
結果
「技術革新等によって生活が豊かになり,将来が楽しみである」といった記述や「技術革新が様々な弊害を引き起こし,将来が不安である」といった記述等がみられた。このことより,生徒は,生活に対する価値観が揺れ動く中で,「技術革新」という事象を多面的に捉え,将来の生活をより具体的に予測し,自分事として捉えることができた。
中学校学習指導要領(2017)家庭分野では,よりよい生活の実現に向けた資質・能力の育成のために「これからの生活を展望して課題を解決する力を養う」ことが期待されている。これまで,鎌田ら(2013)によって高等学校家庭科における将来展望の研究は行われているが,キャリア教育の手引き(文科省:2011)では,中学校でも「よりよい生活や生き方等を目指して課題を見出す」必要性に触れており,その課題に取り組む意義があると考えられる。本研究では,中学校家庭分野において,未来の生活を描いた「花王ミライフスタイル年表」(花王(株):2020)を活用した授業が,よりよい生活の実現に向けてどのように思考を深めることができるか検証することを目的とした。
方法
広島県私立N中学校2年生,6クラス209名を対象に,2022年10月に実施した。計2時間で授業を実施し,ワークシートの記述分析によって評価した。評価規準は,個人及び社会の視点でこれからの生活の展望を考え,自分事として未来の生活を捉えることができているか等であった。
結果
「技術革新等によって生活が豊かになり,将来が楽しみである」といった記述や「技術革新が様々な弊害を引き起こし,将来が不安である」といった記述等がみられた。このことより,生徒は,生活に対する価値観が揺れ動く中で,「技術革新」という事象を多面的に捉え,将来の生活をより具体的に予測し,自分事として捉えることができた。